400年間立ち続ける建物は木造だよ
数百年間その場に立ち続ける木造建築物から学ぼう!
住を学ぶ
日本文化の衣食住を学ぶ取り組みの中で、今回の合宿は”住”をテーマにしています。
そこで宮島に出かけました。
宮島には昔の大工仕事を見られる理想的な場所があるのです!
- 16世紀に建てられ現在までそこに立ち続けている
- 壁と天井が無いから骨組みが丸見え
宮島に向かうフェリーから、その巨大な屋根が見えてきます。
豊臣秀吉が1587年に発願し安国寺 恵瓊(あんこくじ えけい)に命じて建立させたという千畳閣です。
豊臣秀吉の没後、建築が中止されてしまい、壁も天井も無い、未完成のままで現在に至っています。
日本伝統の木造建築物がどんな風に作られているのかを学ぶのに、これほど良い場所はありません。
こども達はいろいろと発見してくれました。
- 基礎は石の上に柱が置いてあるだけ
- 釘を使っていない
- 木を組んである
- コンクリートよりも鉄よりも木の方が強い
日本の木造建築物は数百年間その場所に立ち続けているものがいくつもあります。
では、現代の建築物で数百年間はもつだろうと言えるものが、どれだけあるでしょうか。
スカイツリーって400年もつでしょうか。
想像したら、ちょっと怖いですね。
地球や環境に優しいエコな建物?
今、政府がすすめるエコ住宅
高断熱高気密で、エアコンなどの家電の仕様が抑えられ、二酸化炭素の排出量が削減。
電気代も抑えられるという住宅ですが、果たして本当にエコなのでしょうか。
政府が進めるエコ住宅には接着剤が使われています。
ということは、使われている接着剤の寿命が、その住宅の寿命と言えます。
これがたった30年なのです。
これってエコなのでしょうか。
日本人は新しい家を好みます。
しかしアメリカでもヨーロッパでも家は古い方が、価値が高いです。
この違いを長い間、不思議に思っていましたが、日本も伝統的な文化が残されていれば、それが当然だったのかもしれません。
戦後、日本人は、日本の大切な文化を手放してしまいました。
数千万円支払って、数十年しかもたない住宅を、私たちは本当に欲しかったのでしょうか。
日本の良い文化は戦後、あの手この手で徹底的に壊されてきたのだと今になって実感しています。
衣食住、そして子育て
私たちは日本人が守ってきたものを掘り起こし、次の世代に手渡そうとしています。