死神に憑かれた男
あなた自身がもし選べるのだとしたら、自分にとりついて欲しいのは死神ですか?福の神ですか?
ある大金持ちの男の話
ある大金持ちの男が、働く事をやめ、家の中で何もしないでいる生活を始めました。男は大金持ちなので働く必要が無いのです。男は私の亡くなった兄と同級生。こういう生活を10年続け、ある時、私の父に電話がありました。
「死にたい・・・。」
父が慌てて駆けつけてみると、髪の毛もひげも手入れされないまま腰まで伸び、まるで死神に憑かれたような顔をしていたそうです。
「まず散髪に行けや。そしたら気分も変わるぞ。」とアドバイスした父。
その数日後、エアコンの修理を電気屋さんに頼んだのが最期。電気屋さんが駆けつけてみると、亡くなっていたそうです。
死因は不明。熱中症ではないかと言われています。
この出来事は三つの事を私に教えてくれました。
- “幸せとはお金ではないのだ”ということ。
- “想いは実現する”ということ。
- “常に明るい想念を持つ”こと。
彼はきっと心の中で「死にたい」と繰り返し、自分を呪うようになっていたのでしょう。自分に対する洗脳です。
脳の機能と潜在意識
Hyper Genius Methodを開発するために、様々な脳の本や論文を読みました。すると興味深い事が分かったのです。
人は生まれてから、親や周囲の人、そして自分の使う言葉や行動が潜在意識に積み重なっていきます。それが、その人の行動パターンを形作っていくのです。つまり貧乏な考え方をする人たちの言葉や行動は、生まれた子どもの潜在意識に積み重なっていき、やがて顕在意識に現れるようになる。成長すると貧乏な人の行動をとりはじめ、言葉をつかいはじめ、自身もびんぼうになり、さらに周囲の人たちに影響を与え始めるのです。
怖いですよね(冷汗)
もっと怖いのは、これが健康面にも表れることです。私たちは心臓を動かそうと思って動かしているのではありません。血圧を上げようと思って上げているのではありません。全て無意識のうちに身体が行ってくれているのです。これら生命維持活動は顕在意識下で行われるものではなく、潜在意識下で行われるものです。不健康な言葉を使い、不健康な思いを持ち続けると、その人の潜在意識に積み重なり、やがて体のシステムを動かし始めます。健康になりたい!と顕在意識下において思っていたとしても、不健康なシステムがオートマチックで動き始めるのです。これはなかなか止まりません。
原因不明で亡くなってしまった大金持ちの男にとり憑いていた死神は、彼自身だったのだと私は思います。自分を呪う言葉と想念が自分自身を死に追いやったのではないかと思います。
身体が弱いお子さんを持つお母さん、お子さんの事を心配するのは分かりますが、子どもの行動に制限をかけるような言葉かけはやめた方が良いです。子どもの潜在意識に「自分は弱い」という想いが積み重なり。子どもの体が良くない方にオートマチックに動き始めます。
考え方ひとつで人生は変わる
悲観的な言葉、悲観的な思いは、その人の人生を悪い方向に引っ張っていきます。頭の中に悲観的な考えが出て来始めたら切り替えるように注意しましょう。
しかしまた、これは逆も然りで、明るい言葉、明るい想念は貴方の未来を良い方向に引っ張って行ってくれます。
「考え方ひとつで人生が変わってくる」よく聞く言葉で、以前の私はこれを軽く受け止めていましたが、脳の機能や人間の持つ集団意識とも関連し、実は非常に深い意味を持つものです。きっと私もまだまだ理解しきれていないところだと思います。