みんな天才化チャンネル月曜版（月曜日夜7時30分）

2023年4月３日放送のアーカイブ版をお届けします。

傷つかない子に育てよう

虐めはなくなりません。
人間は群れをなしヒエラルキーをつくるからです。ならば子どものうちに虐められたり虐めたり、様々な経験をして傷つかない子に育てた方が良いのではないかと思うのです。

今回のラジオではイジメについてお話をしました。みん天は元々が子どもの自殺を減らしたいと思う人たちの集まりから始まりました。なので虐めについても、どう対処すれば良いのか。どんな子育てをしたら良いのか、私たちなりの考えがあります。

今回のラジオでは、こんな事を話しています。

• そもそも学校が虐めが起きやすいシステムである
• 傷つきやすい子に育ててしまう風潮がある
• ルールを作りすぎると摩擦を生む
• 醬油ぺろぺろ事件は何故おきたか

この時期、虐めを避けるために転校したり、イジメっ子と同じクラスにならないように学校に連絡してお願いをしたりという事が一般的なのだそうです。子どもが傷つかないように先回りするのも限界があるという事も解っていての選択なのでしょう。学校でのいじめ問題。あなたはどう考えますか？

いじめっ子

学校で教えていた時、授業中、私の目の前で数人の男の子が一人の子の机のまわりに立ち、その子の文房具を取って床に投げ始めました。授業中ですよ。血の気の多い私のこと、勿論激怒しましたよ。当然、そんな事はやめさせて授業を続行しました。すると私が怒っている声を聞いて担任の先生がすぐに駆けつけて、私を廊下に呼び出して、こう言いました。

「この子達は、家で怒られたり怒鳴られたり、ずっとそんな感じだから、怒られるのは慣れてるんだよ。僕に任せて。」

そう言って、いじめっ子たちを一人ひとり呼び出して、話を始めました。私は授業中でしたから、どんな話をされていたのかは分かりません。しかし、その先生と話し終わると、皆、泣きながら教室に戻ってくるのです。

いじめっ子たちは、その先生が担任だった一年間はとても良い子でした。担任の先生が変わると元に戻ってしまいましたが。
子どもは元々、放っておけば、楽しい事しか見ていないし、強制しなければ学ぶ事が大好きです。そんな子ども達がいじめっ子になってしまうのは何故なのか、背景を見たような気がしました。

いじめられっ子

では逆にいじめられっ子はどうなのか。
うちの長女は小学校３～４年生頃までは、どちらかというといじめられっ子でした。大人のいうことをよくきいて、大人しくて真面目な子。だから私は、いじめてくる子のことは親も含めて大嫌いでした。「うちの子は悪くない。」いつも、そう思っていました。

しかし今から考えると、良い子に育てようとし過ぎたのだなと反省しています。私が手をかけ過ぎたのです。悪い言葉を使わないようにと言う前に、悪い言葉に慣れさせれば良かったのです。悪い言葉というけれど、その言葉の持つ意味は、家庭によって様々です。バカという言葉も蔑むバカもあれば、愛情を込めたバカもあります。私が「バカって言っちゃダメ」と教えた事によって、長女はバカと言われたら傷つく子に育ちました。もしかしたら相手は愛情のあるバカに慣れた子かもしれないのに。

意地悪な事はしないように育てたので、意地悪をされたら対抗する術を知りませんでした。
意地悪をされるのは別に子どもの頃だけではありません。大人になってから経験する意地悪の方が余程ひどいです。意地悪にどう対処するのか、子どもの頃に慣れさせるほうが良いです。出来るだけ小さなうちに、意地悪をしたり、されたりする経験をさせた方が良かったなと今となっては思います。

子育て中に、どうしてその事に気付かなかったのかというと「うちの子は悪くない。」という気持ちを手放せなかったからです。これって、私の子育ては間違っていないという気持ちが強かったのではないかと思います。もし我が子が虐められていると気付いた時、「もしかしたら、私の子育ては間違っているかもしれない。」という気持ちを持てばよかったと今では思います。

虐めみたいな事で命を絶つ子が一人でも減るように。
今、子育て真っ最中のお母さん、お父さん、愛する我が子を強い子どもに育ててあげてください。

 

今日のプレゼント

今回は子育てに成功する人と失敗する人の特徴についてお話をしています。子育てに成功するとはどういう事なのか、そして他人の気持ちが解る子に育てるには、どうしたら良いのかもお話しています。参考になると思いますよ。興味のある方は是非聞いてみてください。

子育てが上手くいく人いかない人

 

ゆめのたね放送局で4月3日夜7時30分に配信された「みんな天才化チャンネル月曜版」のアーカイブ音源。
ゆめのたね放送局から許可を得て掲載しています。