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他人の人生を破壊する「可哀そうな私」の話

どんな人を自分の周囲に置くのか

人生を創り上げるために、これほど重要な事はない。
なぜなら人間は環境の影響を受けるからだ。
人の人生を破壊する「可哀そうな私」の話をくり返す人とは距離を置こう。

私の母、祖母、曾祖母と姑

私には明治生まれの曾祖母がいた。
早くに夫を亡くし苦労した人だ。
とても優しかったが過去の苦労話をして泣いてばかりいた。

祖母も嫁に来たときに姑から意地悪をされた話をして泣いていた。
母も同じだ。
母も嫁に来たときに姑(つまり私のおばあちゃん)から意地悪をされた話をして泣く。
祖母が亡くなった今でも同じ話をくり返す。

そして私は嫁に行き、姑と同居した。
姑もまた嫁に来たときに虐められた話をしていた。
何度も何度も同じ話をくり返して泣いていた。

でも、その意地悪の話って、姑はそれと同じことを私にしていたのに、全く気にならないようだった。
「お義母さん、それ同じことを私にもしていますよ?」と思いながらも、目の前で泣かれたら慰めざるを得ず…

悲劇のヒロイン中毒

今になって解るけれど、この4人の脳の中で何が起こっているのかというと、自分の過去の話をして慰められるたびに、彼女たちの脳内は快感でスパークしていたのだ。
脳は快の状態を好むので、何度も何度も、慰められる快間を求めて同じことをするのだ。
こういうのを【悲劇のヒロイン中毒】と言う。
こういう人たちの話をまともに聞いて、毎回慰めていると、同じ話を何度も聞かされるはめになる。

可哀そうな私

さらに悪いのは、聞かされるこちらの潜在意識に「可哀そうな私」が刷り込まれることだ。
潜在意識に刷り込まれた「可哀そうな私」は、現実の私を可哀そうな人にしてしまう力を持つ。

なんて恐ろしい!!
私は30代前半くらいまで結構大変な人生を歩んだのだが、この人たちの影響も大だったのだろうと思う。

人は環境から学ぶ。
そして学んだ事をくり返してしまう。
私の母も姑も、祖母も曾祖母も、同じように親の愚痴を聞いて育ったのだろう。
そして私にも同じことを悪気無くやってきたのだろうと思う。

こういう事って他の人から聞かされる害だけではなくて、自分で自分を傷つけている場合もある。
昔の苦労話や辛かった事をわざわざ他の人に話さなかったとしても、大抵の人は、頭の中で過去の失敗や苦労話を何度も繰り返して思い出して、悔んだり悲しんだりしている。
これも自分の潜在意識に「可哀そうな私」を刷り込むことになる。

私の場合は、周囲から聞かされる「可哀そうな私」の話と、自分自身の脳内で繰り返す「可哀そうな私」の話がダブルで影響していたのだと思う。

最も質の悪い【悲劇のヒロイン】中毒患者

自分の過去の話をして同情をかい、意図的に相手を自分の意のままに動かそうとしうフザケタ人も中には居るので要注意。
その人の顔やしぐさが可愛い場合、コロッと騙されてしまうのだ。
他人のことが見抜けなかった頃は、私も何度も騙されました!💦

自分の周囲に置く人たちは、ちゃんと選んだほうが良いと思う。

「可哀そうな私」の話で脳がスパークするような人は周囲に置かない方が良い。

 

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