変わる努力・変わらない努力

激安店に見る「変わらない努力」

みん天基地がある広島県三原市では、激安のお店が結構あります。
それも“安かろう、悪かろう”というお店ではなくて、値段も安いけど品質も結構良い感じなのです。

今日紹介するのは、あるガソリンスタンドです。
他のお店よりも、いつも1リットル１０円以上安いのです。
いつ行っても自動車が並んで順番待ちをしています。

激安ガソリンスタンド

このガススタには独特のルールがあります。

まず、今はやりのセルフスタンドではありません。
スタッフが助手席側からやってきて窓をトントン叩いて
「何円分？」と聞かれます。

料金は定額制になっていて１０００円分とか２０００円分とか、１０００円単位で入れてもらう仕組みになっていて、客は

「３０００円分お願い」とか、自分が入れたい額を言って、お金を渡します。
おつりが出ないように、きっかり渡すのが暗黙のルールのようです。
で、スタッフは言われた通りガソリンを入れて終わり。

安さの秘密

見ていると安さの秘密がいろいろあります。

まずガソリンを入れる機械が昔のまま。
今主流のセルフスタンドの機械のように画面があってアレコレ宣伝してくるようなゴージャスなものではありません。
余計な設備投資をしていないのも安さの秘密でしょう。

そして１０００円単位の定額制で、おつりが出ないように顧客を教育することで、おつりを取りにウロウロしなくて良いということ。

そして、これは確認したわけではないのですが、こういうガソリンスタンドは自社のタンクローリーを所有していることが多いです。
ガソリンのブランドが間に入ると高くなるそうで、自社の車で運ぶとだいぶ安いそうです。

経営には進取の気鋭を持って改革を続けるという事もあるけれど、このガソリンスタンドのように、変わらない努力も顧客に価値を与えるのだなと教えてもらっています。