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親の介護と脳

優しいのって親孝行?

あそこが痛い、ここが痛い…
ちょっと冷たいようですが、こういう親の要求を全てきこうとしない方が、親御さんは健康で長生きしてくれます。

その解説をしますね。

快を繰り返す脳

脳は「快」だと記憶したことを繰り返そうとするものだということを知ってください。
体の具合が悪くなると大概は「不快」な記憶なのですが、具合が悪くなったことが嬉しい体験と繋がってしまうと、「具合が悪くなる=快」として脳は記憶してしまいます。
例えば、入退院を繰り返す人の脳も、病気=快として脳が記憶している可能性があります。
本人は「治りたい」と口にするのですが、脳の深い部分では「病気でいたい」と感じている可能性があるのです。

例えば、おじいちゃんが体の具合が悪くなって病院に行きます。

  • すると偉い先生が出てきて、優しくしてくれて、痛み止めの注射を一本してくれたら体の痛みがとれちゃった→快(実際にはとれていなくて痛みを感じる部分を麻痺させているだけなのですが)
  • しかも可愛い看護師さんが優しくしてくれる→快
  • 入院しているとみんなが来てくれる→快
  • しかもお見舞いをもってやってくる→快

こんな感じで、病気になること、入院することを脳が間違って「快」として記憶してしまったら、人は病気を繰り返します。
自分自身は「元気になりたい」「早く退院したい」と思っていたとしても、脳が「病気でいろ」と命令しているのです。

怖いです。

ですから、親の介護、優しくしてあげるのが一番良いという訳ではないのです。

勿論高齢ですから出来ないこともあります。
様子を見ながら、ちょっと無理して出来ないこともやってもらったり、病気になってもアレコレ世話をやかないのが良いのです。

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