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みんな天才化ラジオ日曜版-歩いてみよや島四国

愛媛県大島イベント

歩いてみよや島四国

2025年3月2日:伊予大島にて

詳細はページ下

島四国八十八ヶ所巡りとは?

四国霊場に点在する八十八の寺院を巡拝する四国遍路(本四国)。その歴史は古く、多くの人々を魅了してきました。しかし、本四国遍路は最速で巡っても約45日間という長期間を要するため、時間的に難しいと感じる方もいるかもしれません。

一方で島四国八十八箇所は、文化4年(1807年)現在の愛媛県の大島にて、医師の毛利元得や修験者の金剛院玄空や庄屋の池田重太が世の人々を救う願いをおこし、大変な努力によって開創されました。
当時は当然しまなみ各島には橋など架かっていませんし、大島に八十八箇所もお堂を建立するだけでも計り知れない苦難があったことでしょう。当然ながら大島の島民も一丸となったことでしょう。しかしながら、島四国開創者の三名は流罪や苗字取り上げや謹慎などの処罰を受けます。この事件があっても島四国への巡礼者は絶えず(速い潮流を小舟で渡るしかないにもかかわらず)年を追って巡礼者が増え続けます。そして、京都の門跡寺院、御室仁和寺本山御所から准四国を称することが許可せられ、御紋章提灯を下賜されました。

本四国を巡ると約45日、島四国巡りならわずか2泊3日で四国遍路の醍醐味を気軽に体験できます。
各霊所は本四国と同じような地理的条件の場所に建立されており、210年という時を感じながら、一歩一歩自分の足で歩くことで心が洗われ身体も鍛えられるのでしょう。
島四国巡礼は故池田勇人元首相も官僚時代に巡っております。難病を克服し後に総理大臣にまで登り詰めました。

島四国の今後の問題点

四国八十八ヶ所霊場を模して作られたこの巡礼の道は、島の人々だけでなく遠方の方々の信仰を集めてきました。近年、その姿は変わりつつあります。しまなみ海道の開通により、大島へのアクセスは格段に向上しましたが、その一方で、島四国巡りを訪れる人は減少し、昔ほどの賑わいは見られなくなりました。便利になりすぎて、大島が単なる通過点となってしまったのでしょう。その背景には、過疎化と高齢化、後継者不足、時代の変化といった要因が考えられます。

霊堂を管理する人も高齢化で減り、草刈りやお堂の修理などを行う人が不足しています。
20年前の今治市への合併も、大島の衰退に拍車をかけました。吉海町、宮窪町として活気があった頃と比べると、島の勢いは失われつつあります。

島四国巡りは、大島に住む人々の生活に密着した歴史です。しかし、この貴重な歴史も、このままでは失われてしまうかもしれません。

島四国八十八ヶ所巡りは、大島の歴史と文化を伝える貴重な遺産です。
この先もずっと、島の人々、そして訪れる人々にとって、心の拠り所として存在し続けてほしいと願っています。

僕(ハルヒト)が津島(大島から舟で渡る)へ移住したのも、津島の歴史を途切れさせない為です。
1950年代には約450人の人口がありましたが、今は数名の人々しか住んでいません。そんな忘れ去られそうな津島は大島から船で10分です。
大島がある今治市は「住みやすい田舎ベストランキング」に2年連続で1位に輝いていますが、大島などの合併された町からは人口が流出し、歴史認識もだんだんと薄れつつあります。
200年を超える歴史の島四国巡りも、これから先にも続かせるにはその歴史を受け継ぐ人と支える人が必要になります。歴史は金を積めば購入できるわけではありませんからね。

僕が大島や津島で活動することによって、その歴史が次の未来へ残るようにしていきたいですね。

ゆめのたね放送局で2025年2月2日(日)朝7時30分に配信された「みんな天才化チャンネル日曜版」のアーカイブ音源。
ゆめのたね放送局から許可を得て掲載しています。

 

歩いてみよや島四国

島四国八十八ヶ所巡りを体験できる会が3月2日に行われます!
今回は37番~52番礼所をお参りしますよ。

午前9時までに今治市役所吉海支所(今治市吉海町八幡137)へ集合してください。
参加費は無料で、雨天決行です。
申し込みなどはする必要なく、当日のお弁当やお茶は各自で準備をお願いします。
島四国八十八ヶ所巡りの公式HPはこちら

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